#17「Yellow Studs」のマニアに聞きました。-後半-

アーティストの良さをそれぞれの角度から語ってもらう企画「某アーティストのマニアに聞きました。」 #ボーマニ。

今回は「Yellow Studs」について、大阪・東京を中心にDJ活動をしているAPO(ロックが流れる@東京 / やりほー@大阪)さんにお話をお伺いしました。

ー今回もよろしくお願いいたします!

よろしくお願いします!

中盤はこちら

Yellow Studsの周りのバンド

ー対バンではそれでも尚、未来に媚びるとか、Large House Satisfactionとか、そういったバンドさんと対バンしていることが多いかなと思うんですけど。

それでも尚、未来に媚びるの記事はこちら

特にLarge House Satisfaction(通称:ラージ)とTHE PINBALLS(通称:ピンボールズ)に関しては「KERBEROS」っていうタイトルで3バンドで東名阪って回ってるツアーを2回ほどやってるのかな。(※2016年と2019年に開催)

1回目の方は無事に出来たんですけど、2回目の時はピンボールズの古川さんが喉の調子悪くて。

東京は出来たものの、大阪と名古屋についてはラージとイエスタは投げ銭で2バンドで回るっていうことをしてました。

ーえー!幻ですね…。

大阪は僕も行ってて。はい、あれは幻ですね。

ただ、東京行ってる人は東京行ってる人で貴重かもしれない(笑)

ー確かに!(笑)

その2バンドともよく対バンやってますし、ビレッジマンズストアとかとも確かやってる。

15周年のベストアルバムの時かな?に渋谷WWWでビレッジマンズストアとアシュラシンドローム!の3マンやっていたり、結構ガレージ寄りのバンドとよくやることが多いですね。

あとは若手のバンドだとTHE TOMBOYSとツアー回ってたりなどもやってますね。

ーそのあたり好きな人達にも是非聴いてほしいですね!

絶対ハマりますし、もう既にハマってる可能性が高い(笑)

ー間違いない(笑)

KERBEROSのツアーやっていた3バンドのうちどれか好きな人は芋づる式にその2バンドにもハマってることが多いので。

それ以外だとやっぱりa flood of circle(通称:フラッド)とか、元々THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(通称:ミッシェル)とかBLANKY JET CITY(通称:ブランキー)好きですっていう人達で今ガレージ系にどんなバンドがいるんだろうって時には、是非聴いてほしいですね。

ーそうですね。

ミッシェルとブランキー好きなんだけど最近の若手、もうイエスタは若手っていう歳でもないんですけど、その次の世代のバンドってどこ?って言ったらな。フラッドやピンボールズは名前売れ始めていると思うんですけど、Yellow Studsはなかなか候補に出てこない可能性もあるので。

あとは、w.o.d.とか、climbgrowとか、CRYAMYもそうか。

ピンボールズやラージ、イエスタあたりは抜け落ちてるんだけど、若手のガレージとかグランジとかにカテゴライズされそうなバンドを始めとした、こういうしゃがれ声系というかロックンロール系の曲を聴き始めたっていう人にも是非Yellow Studsを聴いてほしい。

ー確かにそうですね。そこから入ってる人達だと、まだYellow Studsを知らない人もいるかもしれないので。

そうそう、ミッシェルとブランキーは知らないけれど、climbgrowやw.o.d.は好きだよって人は絶対いると思うんですよ。

で、年上の方達から「ミッシェルみたいなバンドだなぁ」って言われてうっせぇなぁこいつら!って思いながら多分聴いてると思うんですね。ただ、是非そこからミッシェルやブランキーまで辿っていっていただきたいですし、その途中でYellow Studsも是非聴いてほしい。

最初に聴くのにおすすめの曲

ーそんな人達に聴いてほしい曲とかありますか?一番初めに入りやすい曲とか

若手の方から来るんだったらさっき紹介した『ALARM』の「脱線」っていう曲が入りやすいのかなと。結構ゴリッとした感じの曲なんで。

あまりガレージ系のバンドは聴かないけれどロックバンドとかよく聴くよって方は、最新アルバムを紹介したいですね。

『DRAFT』の「汚れたピースサイン」と「直感のススメ」。

アルバムの2,3曲目あたりはピアノの曲も入りつつ、特に「汚れたピースサイン」はどっちかというとジャズっぽい感じで聴きやすい感じでもあります。

「直感のススメ」はさっき紹介した「脱線」のようにゴリッとした感じもありながら、思いっきりピアノを弾き倒してる曲。ガリガリしてる曲調がまだ苦手だなっていう人には綺麗めなピアノのメロディーが入っているこの曲を聴いてほしいですね。

ロック全然知らないよっていう人には是非カバーアルバムからね。

ーあー!確かに入りやすいですね!

本当に入りやすいと思います。

「良い日旅立ち」は、さっき僕も観てきたんですけど、MVがありますので。

「DAYDREAM BELIEVER」はセブン-イレブンのCMだったりしますしね。

まず、Yellow Studsをロックとかジャンル関係なしに聴いてみようっていうところであれば、カバーアルバムはすごい良いと思います。

ーわかりました。MVも貼っておきますので是非皆さんに観ていただきましょう!

Yellow Studsはグッズ展開も豊富

ーこれは「DRAFT」のCDですよね。

はい。

ーもう一つはなんですか?

これはクラウドファンディングの時に付いてきた『DRAFT』ってアルバムを撮影してる時の製造DVD。「REC」って書いてある方がそれで、ライブDVDと一緒についてきた。

ークラファンの時にはシルバーのアクセサリーもついてきたんですよね

今朝家でつけたら嫁さんに「もうお前嫌い」って言われました…(笑)

ー(笑)アクセサリーかっこいい!

これめちゃくちゃかっこいいんですよ。すっげぇ綺麗なんですよ本当に。

裏にYellow Studsって書いてあって。

ーホントだー!あ、周りにはなんて書いてあるんですか?

THE NIGHT THOSE DEADBEATS LAMENT」

ごく潰しが鳴く夜の刻印が施されたデザインですね。

ー色々な角度から楽しませてくれるバンドでもありますね!

そうですね。

あ、鳥の絵が入ってるシャツが多いんですよ。太一さんが確かインコを飼ってる。

ーそうなんだ!そのインコをモチーフにしてグッズになっているんですかね?

多分!(笑)

ーあれっ、もしかしてバッグもそうですか?

バッグもYellow Studsです。

ここにも鳥描いてますね。

ーホントだ!これこそインコですね!

これインコですね。インコ握りしめてるけど大丈夫なのかな。

ー(笑)デザイン、イケてますね~!かっこいい。

かっこいいんですよ、普段着にもいい。これも実はYellow StudsのTシャツ。

コロナ禍で行われたクラファンのやつなので描かれている2人ともマスクをしてる。

ーWE SHALL BE BACK。

WE SHALL BE BACK、戻ってくるよってYellow Studsが。

ー待っていたいですねー。戻ってきた暁には皆さんでライブに行きましょう

是非お願いします!

楽曲はもちろんかっこいいんですけど、ライブを観た方がより一層かっこいいので。

ーわかりました、ありがとうございます!最後になんですけど…あ、語り足りないことありますか?

多分それやってるとね、色々長くなるので(笑)

ーどんどんね(笑)それはまたの回か、お酒の席で聞くとして(笑)

Yellow Studsを漢字一文字で表すと「現」

ー最後に、Yellow Studsを漢字一文字で表すと何になりますか?

すごい悩んだんですけど、現実の「現」。

ー現実の「現」?

うつつ。現れるっていう漢字ですね。

歌詞のところで語った通り、現実的な歌詞が多い。夢なら覚めてるとか、夢からもう覚めてるとかそういう現実を見るよって歌詞が多いんですよ。

『DRAFT』の「Club Doctor」っていう曲は、Club Doctorってライブハウスが実際に新宿にあって。

バンドが始まってからの、色んなライブハウスの名前を叫んでるような曲で。その中でもう周りは辞めてったみたいな話とか、でも自分達はやってくぜみたいな感じの曲。

『DRAFT』に入ってるさっきおすすめした「直感のススメ」の中でも

誰にも刺さらないキラーチューン

直感のススメ/Yellow Studs

みたいなフレーズが出てきたりするんですよ。

ーなるほど。

で、売れようとはしている。売れなければ続けられないというのはわかってる。

でもだからといって売れる為の音楽をやるつもりはない、というのが個人的に感じていることで。

本当にそう思っているかは知らないよ!?(笑)知らないけど、現実は見ている。ただしこれがかっこいいと思ってやっている。

ーそのバンドの気持ち、私もなんとなくわかります。

そんな部分は歌詞にも表れているし、実際にライブの様子や楽曲などでもそれが表れているっていうところで、現実の「現」ということにしました。

「我」という漢字とも悩んだんですよ、我を行くというか我を通すというか。

「我」っていう漢字って自分勝手みたいな雰囲気が漂ってるじゃないですか、あの漢字から。

ーそうですかね?笑

うん(笑)ただ、そういう意味じゃなくて我を通す、自分達は自分達でやっていくよっていう意味で「我」って漢字と迷ったんです。

でもやっぱり歌詞を全体的に見ると現実の「現」。

現実を直視してしっかりとやっていくという感じがしっくり来るかなと思いました。

ー続けていくことが難しい中で続けてくれているのがまずもうね、有難いことですよね。

本当にずっと死ぬまで続けてほしい。

ーさっきのね、歌詞の。

「答え合わせは死ぬ時にすればいい」って訳していた

No need to check the answer till the end

「夜空に願い」をの歌詞カードに記載/Yellow Studs

や、

最期は笑って死のうぜ

何でもない歌/Yellow Studs

のフレーズとかでもあるように死ぬまで。

ーそうですね。今はね、ライブはやっていないのでWebやCDで聴いてもらいつつ、ライブが再開したら是非ライブに行っていただきましょう!

ですね。

正直、聞いてもらうときにアルバムを1枚適当に買ってもらうと、それがまず間違いなく当たりなので。

最新アルバム『DRAFT』も聴いてほしいんですけど、どのアルバムもやっぱり起承転結がしっかりしてますし、さっき言ったガレージ、ロック、ジャズみたいな要素はどのアルバムにも入っているのでどのアルバムから聴いていただいても大丈夫です。

結成18年、10枚目となるフルアルバム『DRAFT』リリース。不器用に、それでも自分達のやり方で転がりつづける未完成のロックバンドによる衝動の記録。スマッシュヒットシングル「汚れたピースサイン」「直感のすすめ」を含む、全9曲収録。

ーわかりました、みんなの直感を信じつつ。

直感を信じて、直感のススメで。

ー聴いてもらいましょう!APOさん今回はありがとうございました!!!

ありがとうございました!

おすすめの曲のプレイリストをAPOさんが作ってくださったので、みなさん是非聞いてみてください!

30分ver

1時間ver

Yellow Studs HP
https://www.yellowstuds.net/

取材協力:APO(ロックが流れる/やりほー)
https://twitter.com/singoloid

インタビューワー:moolee(PARA CLASSIC)
https://twitter.com/mooleesan

撮影:spot (SURROUNDTYPE / LIKE MAGIC!)
https://twitter.com/pellucid_night

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