アーティストの良さをそれぞれの角度から語ってもらう企画「某アーティストのマニアに聞きました。」 #ボーマニ。
今回は「Yellow Studs」について、大阪・東京を中心にDJ活動をしているAPO(ロックが流れる@東京 / やりほー@大阪)さんにお話をお伺いしました。
ー今回もよろしくお願いいたします!
よろしくお願いします!
前半はこちら
『GRAB』も一推しのEPの一つ
やってやろうぜ!みたいな感じの曲も。
この『GRAB』っていう4曲入りのEPで
ちょっとアートワークが苦手な人いるかもしれないんですけど。
ーメッセージ性が気になる…!
曲が素晴らしい。
「ブーツ」はあの…ちょっとろくでなしな感じの雰囲気の曲で(笑)
「中野サーフ」はほぼ歌詞がないんですけど曲がめちゃくちゃかっこいいです。
3つ目の「ガソリン」はさっきの「脱線」と同じように決意表明みたいな感じの曲。
最後「風鈴」っていう曲は「とはいえちょっとしんどいよな」という感じの曲が入ってたりして。
この「風鈴」の歌詞も最後すっごい良くて!ごめんなさいね、歌詞の話ばっかりして。
ーいえいえ!もう思う存分語っちゃってください!
サビのところで
十何年続けても どこからも迎えは来やしない
それでも誰かが「歌って」くれって ああ少し報われる
風鈴/Yellow Studs
こういうのをね、歌詞にされてしまうんですよ。
売れてほしいとは思っていますけど、売れないから離れるってことはしないわけで。
少しでもバンドにとっての報いになっているんだったら、僕らとしては本当に力になりたいと思っていて。僕らとしてはって偉そうやな(笑)
ー(笑)
僕としては本当に…聴いてる人間としてはそんな嬉しい気持ちはない。
僕らはやっぱり好きで応援しているし、ファンが「歌って」と願うことでYellow Studsが報われるのであればそれは本当に嬉しいことなので。
さらにそれを歌にしてくれているっていうのも本当に…嬉しいなぁって思いながらしみじみと聴いてた。
ーそうですよね…。
アルバムをつくるためのクラウドファンディングでは855%達成をしていた
ーコロナ禍でクラウドファンディング(以降クラファン)をやっていた時もAPOさんが10万くらい支援されたっていう噂が。
10はいってないです!!(笑)
ー10はいってないか!(笑)でもそれに近い(笑)
メニューの中で一番高いやつを即決で放り込んで(笑)
お金を出すのが正義じゃないですけど、新アルバムを作る為のクラファンをやるって聞いて、「何がなんでも絶対達成させてやる!」って思ったんですよ。だから出来ることをやろうと思って、お金出すしか出来ないのでお金を出して。
蓋を開けたら2日目くらいで達成してた。
おかしいやろ!!!すげぇなYellow Studsファン!!!って!(笑)
(※最終的には855%達成で730万超えてました、、、!本当にすごいですね、Yellow Studsファン)
ー愛ですね!
本当に愛が深くて!
達成した金額と支援をした人数がクラウドファンディングって出るんですが、2〜3日目の時点で明らかに1人1万円くらい払ってる金額になってて。
ずっと追いかけてる人は、僕以上に好きな人も表に出てこないだけで絶対いますし。。
だからそういう、すごく愛されてるバンドで、もっと広まってほしいと思っています。
ーわかりました、ありがとうございます!
そうだ、歌詞の話をずっとしてしまった!(笑)
ー愛を盛りだくさん、ありがとうございます!
Vo.太一さんの歌声が魅力的
ーそれでは、歌詞以外にも魅力を語っていただきましょうか!
これはメンバー個人の話になっちゃうんですけど、やっぱりVo.の太一さんの声がすごい特徴的でいわゆるハスキーボイス。
ーいいですよね!
この声がすごい特徴あるということで、太一さんが表に出る機会は名前こそ出ないですけどちょこちょこあって、SalesforceのCM(※TVCM「次の世界へ。」)のナレーションをやっていたり。
ーえっ、そうなんですか!?全然知らなかった!
氷結のCMの歌を、『ALARM』の「トビラ」って曲で歌っていたり。
他にもいくつかのCMで…詳しくはYellow Studs公式のツイートを調べてください!(笑)
やっぱり声が特徴的だっていうのもあって、そういったオファーをいただける機会が結構あるらしいです。
あとはこのカバーアルバム『brand new old days』が出た経緯も、去年結局ライブが出来ないからと言う理由で毎週YouTubeでミニライブ配信みたいなのをずっとやってて。
その中で色んなバンドのカバーをやってたんですよ。洋楽のカバーとか。
ハスキーボイスっていうのもあって、めちゃめちゃ英語の歌詞が合うんです。
確かどこかのインタビューで言ってたことなんですけど、どこかから制作の企画が持ち込まれてやることになったカバーアルバムが今年の2月に突然出るっていう(笑)
ー突然だったんだ!?(笑)
『DRAFT』っていう新しいアルバム作ってると思ってたら(笑)
ー実は蓋を開けたら同時並行で作ってて?
カバーアルバム『brand new old days』も名だたる名曲のカバーばかり
玉置浩二さんの「メロディ」、THE MONKEESの「DAYDREAM BELIEVER」、セブン‐イレブンのCMのやつですね。
あとはTHE BEATLESの「LET IT BE」。
ーあの声で!すごいですね…。
すごいですよ、あとカントリーロード(John Denver「TAKE ME HOME COUNTRY ROADS」)も歌ってたり。
カントリーロードもすごい。
あとCoccoの「Raining」、山口百恵さんの「いい日旅立ち」、(大野雄二の)「ルパン三世のテーマ」!
ー最後は「ルパン三世のテーマ」まで!
「ルパン三世のテーマ」がね、また合うんですよ(笑)
ー絶対合うでしょうね!かっこいいだろうな、と思いました!
オトコの美学って歌ってるのが好きで。
今ってオトコの美学みたいな言葉を言うとジェンダーだーみたいな話が出てくるかもしれないんですけど、太一さんに男の美学って言われたらああそうですね!おっしゃるとおりです!!ってならざるを得ない。
そういう魅力的な声も持たれている。
ーオトコっていうのも漢字がね、田んぼの力じゃなくて…
漢字の漢のね。
ーそうそう、そっちの漢ですもんね。そんなYellow Studsは楽曲が魅力で、はたまた歌詞も魅力で、太一さんの歌声も魅力で。
Yellow Studsのライブはどうですか?
ー実際に、ライブもザ・ライブバンド!なんだろうな想像しているのですが、実際にライブはどうですか?
まず、先に伝えておかなきゃいけないのは今はライブ活動は休止してます。制作はやっているんですけどライブ活動は休止ってことで。
ちょっと体調面の問題があり、ということで非常に待っている…待ち続けますっていう状態。
ーファン待望ですね。
具体的にどんな感じかっていうのは、さっきチラッと話したライブアルバムが出ているので是非聴いていただきたいんです。『ごくつぶしが鳴く夜』だったかな。
その時はワンマンだったんですけど三部の構成になっていました。
一部がピアノの曲メインの綺麗な曲を中心にやっていて、当然激しい曲もやらないわけではないんですけどね。
二部のところでアコースティック編成になって。
ーいいですね…。
高野さんが実は音楽教室の先生をやられていてバイオリンも弾いているというので始まり、ストリングス入って、太一さんはアコーディオンを持ってきて、奥平さんはギターじゃなくてバンジョーでやる。
そんなアコースティックな編成を二部でやると。
(Yellow Studsのオフィシャルブログにはメンバーの経歴も書いてあるので是非ご覧ください)
二部もまた面白くて、「John Ryan's Polka」(アイルランド民謡)とかやるんですよ。
だからみんなで手拍子、その時はまだモッシュして良かったから段々速くなっていくところでモッシュピットに突っ込んだらK.KAZUMAさん(記事の前半で記載した、一緒にイベントをやっているDJさん)がいて「あ、こんなところにいたんですね」っていう風になったりとか(笑)
そういう思い出があるような二部があって。
三部のところで激しめな曲中心。ピアノは当然弾くんですけどその中でも激しめな曲をやったり。
全体的にはしっかり起承転結をつけるようなライブをするんですけど、その中で激しいやつはやっぱりテンション高い人達からモッシュが起こったりとかにもなります。
ー皆さんストーリーも大事にしつつもライブを創ってくれてるんですね。2019年にごく潰しが鳴く夜のライブが開催されてて、(2020年4月末に閉店した)札幌COLONYを皮切りにってバイオグラフィに書かれてるので今は亡きライブハウスでやっていたんだなって思うと…。
ツアーファイナルは恵比寿リキッドルームですよね。
ーそうですね。
その時のチケットの売れ行きがキツかったらしくて…。
本当に直前までやべーなやべーなって話をしてたのがなんかのきっかけで最後一気に伸びて、悔しいことにギリギリなんとか埋まった。悔しいことにっていうのはそこまで埋まるのがギリギリになったっていうのが悔しくてなんですけど、埋めることができたと。
ソールドまでいったかどうかは定かじゃないですけど、床が見えないくらい埋まって。
その辺のライブの様子もごく潰しが鳴く夜で、SpotifyやApple Musicなどで聴けるのでそれは是非聴いていただきたいです。Amazon Musicでも。
ーわかりました、ありがとうございます!
後半に続く
おすすめの曲のプレイリストをAPOさんが作ってくださったので、みなさん是非聞いてみてください!
30分ver
1時間ver
Yellow Studs HP
https://www.yellowstuds.net/
取材協力:APO(ロックが流れる/やりほー)
https://twitter.com/singoloid
インタビューワー:moolee(PARA CLASSIC)
https://twitter.com/mooleesan
撮影:spot (SURROUNDTYPE / LIKE MAGIC!)
https://twitter.com/pellucid_night