#9 「SPARK!!SOUND!!SHOW!!」のマニアに聞きました。-後半-

アーティストの良さをそれぞれの角度から語ってもらう企画「某アーティストのマニアに聞きました。」 #ボーマニ。

今回は「SPARK!!SOUND!!SHOW!!」(通称:スサシ)について、大阪を中心にDJ活動をしているハンマー(哀席屋)さんにお話をお伺いしました。

前半はこちら

ー後半もよろしくお願いします!

よろしくおねがいします!

SPARK!!SOUND!!SHOW!!のおすすめ曲

ーハンマーさんみたいに絶対あなた好きだから観て!って言われてライブに軽率に行く人って中々少ないと思うんですよね。なので、ライブにいけてない人にもまずは曲を聞いて欲しいと思っていて、冒頭で激しい曲もあればエモい曲もあって、ポップな曲もあるって言ってたじゃないですか。

はい。

ー初めての人には是非この曲をおすすめしたいとかありますか?

そうですね。

激しい曲だと「BRUSH UP」や「GODSPEED」

激しい系でいうとライブでの定番曲「BRUSH UP」が聴いていて一番かっこいいし、ライブでもほぼ確実にやる曲だったりだとか、同じ激しいような曲だと一番新しいアルバムに入っている「GODSPEED」という曲がいきなりアクセル全開みたいな。イントロでいきなり飛べる(ダイブできる)ような、バチンと脳みそが弾けて溶けるようなかっこいい曲がありますね。

ー脳みそが弾けるような曲っていいですね!使おう(笑)

自分が何を考えているかわからないくらいテンションが上がるというか。

ーこれが激しい曲のおすすめですね。

はい。

ー確かに「BRUSH UP」とかDJイベントでもよく流れますもんね!

めちゃくちゃ流れるんですよね。だから僕は敢えて頑なに流さないんです(笑)他にもいい曲あるから!みたいな。

エモやチルだと「goodsleep」

ーそしたら他の曲もおすすめしてもらいましょうか。

エモとかチルに振り切っているのは「goodsleep」っていう曲なんです。依存症の曲。

ーそれだけ聞くとヤバそうな曲ですね。

そうなんですよね。

このままあなたのことを想って眠ってしまいたいみたいな感じの。

ライブで聴くと照明が青くなって、今から睡眠に入るのかなと思うような照明の演出があって。全然起伏はなくて、気づいたら目を瞑っている感じ。聴いてて気持ちいんですよ。

ーリンクも全部貼っておくので、気になった曲は是非聴いてもらいましょう〜!

ポップな曲だと「Do the POP!!」

ー一方で、ポップな曲だとなにがお勧めですか?

MVが消えてしまっているのが寂しいのですが、「Do the POP!!」って曲がおすすめですね。

シンセサイザーがもともと女の子だった、前のメンバーの時の曲なんですけど、セサミストリートみたいな。

ー想像できないんですけど!笑

皆で手を繋いで回っているかのような曲(笑)バンドメンバー自身もこれはセサミストリートだって言ってました。

ーへえ〜!

ぶっちゃけライブではもうあんまりやらないですね。

ーそういう曲をライブでやってくれた時はめっちゃテンション上がりますよね。

是非とももう1回聴きたいですね。

バンドサウンドっぽくない曲だと「感電」「南無」

あとはバンドサウンドぽくない曲もいくつかあって。ライブとかDJイベントとかでも結構流れるんですけど、「感電」と「南無」って曲ですかね。

2曲ともMVがある曲ですね。

「感電」に関してはライブでフロントメンバーの3人が楽器を投げ出して客席に飛んでくるんですよね。楽器叩いているのはドラムの人だけみたいな。笑

それも電子音に振り切っている曲で、曲だけ聴いていると全然バンドっぽくない曲ですね。

あと、「南無」って曲もライブ定番曲なんですけど高音が効いてて、かつ縦ノリもできるし拍手もできるしダイブもできる、いろんなものが混じっている曲ですね。お経を唱えるようなメロディーで。本当に宗教的で中毒性が高いですね。

ー確かにちょっと宗教チックなところはありますよね。スサシが教祖様で。

いい意味で気持ち悪いんですよね。

ーわかります。いい意味で気持ち悪いって褒め言葉ですもんね。

完全に褒めてますね。

ーありがとうございます!

疲れている時や病んでいる時に聴きたくなる

ー音楽ってもちろん曲とかもそうだと思うんですけど、心情とか雰囲気とかも相まってこのときはこれ聴きたいなとかいう感情もあると思うんですけど、スサシってどういう時に聴くと一番良さそうですか?

僕はちょっとズレてるかもしれないですけど、疲れている時や病んでいる時ですね。

ーあー。元気がでるって感じですか?

元気が出るとはまた微妙に違うかもしれないんですけど、なんだろう、沈んでいる自分ってあんまり好きじゃなくて。自分は本当はこうじゃない、って思うことがあるんですよね、沈んでいる時って。本当はもっと元気で、ガツガツしてて、昔尖っててみたいな人間なんで、昔の自分じゃないですけど、自分の本性を引っ張り出すっていうような行為をできるのがスサシの曲ですね。

自分の脳を音楽でキメるみたいな。

ー私それすごいしっくりきます!最近流行っているサウナで整うって言うじゃないですか。

はいはい。

ーそういうのと似てますよね。

そうですね。精神統一というか、内側から整えるみたいな、そういうやつかもしれないですね。

ライブはジャンルの垣根を超える

ーありがとうございます。ハンマーさんがこういうバンド好きな人におすすめしたいなというのはありますか?

んー、すこし話逸れるかもしれないのですが、スサシのもう一つの魅力っていうのが、ジャンルの垣根を超えるって意味で自分たちのツアーとか企画をやる時に、ゲストを似たバンドで固めすぎないっていうのがよくやっているやり方なんですよね。東京ではThe Chorizo VibesとかDay tripperとかごりごりのパンクとかメロコア系のバンド呼んでるかと思ったら

大阪の方ではDENIMSとか愛はズボーンとか呼んでいたり。

ー全然違う!

そうそう。初の流通の音源で、「Chemical X」っていう「BRUSH UP」とか「スサシのマーチ」が入っている音源があるんですけど、それのツアーファイナルが3マンだったんですよ。スサシと、あとの2組がドミコとRAZORS EDGE。

ーすごい組み合わせしますね!

意味わからないですよね(笑)

ーわんちゃん、当てようかなと思ったんですけど無理でしたわ(笑)

これは全然当てられないという組み合わせなので、多分おすすめしなくてもいずれどこかで出会うんじゃないかと。

ーたしかに!とりあえずどこかしらのライブに行ってたら(笑)

そうそう、対バン目的でライブに来た人が勝手にスサシと出会ってるみたいな。

もともとのスサシのベースがパンクとかハードコアとかが基盤になっているので、やっぱりメロコア、パンク、ハードコア好きな人はまず効いて欲しいですね。

ファッションも魅力の1つ

スサシ自体は音楽だけでなくて、ファッションにも力を入れていると思えるというか、すごいデザインが独特で、いい意味でバンドグッズぽくないというか。古着屋さんに並んでても全然遜色ないようなおしゃれなデザインのグッズが多いんですよ。

ぶっちゃけ、たまに恥ずかしいときあるじゃないですか。バンド名がバン!って載っているような普段着にするにはちょっと照れるもの。

そんなものもある中で、スサシのグッズは普段着としても使えるものが多いという意味では、ファッションとかのカルチャーにも力を入れているというか、音楽を聞けてない時でも身近に感じれるようなアプローチもできるのかなというのがあって。

今年コロナの影響でライブのツアーができないからということで、ポップアップツアーというのをやってて。

ーへえ〜!

新作のグッズを買うための受注会っていうのを各地でやっていたりしてました。

ー面白い!

そのポップアップツアー限定で、今スサシがライブ衣装にしている赤とか緑とか黒とかの迷彩っぽい服があるんですけど、同じデザインのものを抽選で50名が買えるっていう企画があって。僕当たったんですよ!

ーおおお!見たい!

ちょっと出してきますね。。。

こういう色味の、生地にもこだわっているらしくて、めっちゃ着心地いいんですよ。

ーめっちゃいいじゃないですか!

セットアップなので、下もあるんですが、めっちゃいいんですよ。

ーいきなりステージ上の人間かと思いましたもん(笑)

(笑)

こういうファッションの面でも力を入れている、というのが魅力ですね。

ーもういろんな面で魅力ですね。曲も然り、ジャンル性もそうだし、曲以外のファッション的なこともね。内容盛りだくさんでありがとうございます。

SPARK!!SOUND!!SHOW!!を漢字一文字で表すと「狂」

ー最後に、SPARK!!SOUND!!SHOW!!を漢字一文字で表すとどんな感じを思い浮かべますか?

「狂」ですね。

ライブ見た時の衝撃もそうだし、音源を聴いた時の脳の感じ。キマるっていう感じで、自分の本能のままに身体が動くっていう意味で暴れ回るって意味で狂うって漢字ですね。

ーなるほど。イメージがつきやすくて、そのままライブにいって狂いましょうって感じですね。

そうですね。一緒に狂いましょうって感覚ですね。

ーありがとうございます!他にスサシについて言い足りないことありますか?

言い足りないこと。。。

1stデモ持ってるでっていう古参アピール(笑)

ーありがとうございます!笑

SPARK!!SOUND!!SHOW!! HP
https://sparksoundshow.com/

取材協力:ハンマー(哀席屋)
https://twitter.com/hammerFxxKER

インタビューワー:moolee(PARA CLASSIC)
https://twitter.com/mooleesan

撮影:spot (SURROUNDTYPE / LIKE MAGIC!)
https://twitter.com/pellucid_night

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