#1 「それでも尚、未来に媚びる」のマニアに聞きました。

アーティストの良さをそれぞれの角度から語ってもらう企画「某アーティストのマニアに聞きました。」 #ボーマニ。

今回は「それでも尚、未来に媚びる」について、石川県金沢市を中心にDJ活動をしているhiRoki(KiLLeR TuNe)さんにお話をお伺いしました。

ーそれではhiRokiさん、今回「それでも尚、未来に媚びる」(通称:それ媚び)について語っていただきたいと思います。よろしくお願いします!

よろしくお願いします。

尺の関係でどこまで話していいか。。。それでも頑張ります!

「それでも尚、未来に媚びる」は熱量がものすごくて、日本語ロックに必要なものが全て備わっているバンド

ー今回の主旨が、バンドの良さを余すことなく伝えていこうという企画なので、いつまで語ってもらっても大丈夫です!(笑)それでは早速なのですが、「それ媚び」といったらこういうバンドだという説明をしていただいてもいいですか?

熱量がものすごくて、日本語ロックに必要なものが全て備わっているバンドだと思っています。

まず、歌詞が文学的であること。次に、歌謡曲的なメロディ、J-POPでもよくあるような例えば80年〜90年代にかけての流行りのメロディーを自分たちのロックサウンドに落とし込んだバンドであること。この2つが主な理由ですね。

メンバーは5人体制

メンバーについては、まずボーカルのがーこさん、リードギターのろくさん、もう一人ギター&コーラスの松本翔さん、ベース&コーラスの井地良太さん、そしてドラムの344さんの5人で構成されています。

ーメンバーは少し変わったりしつつ、2021年2月現在がこのメンバー構成ですよね。

そうですね。セカンドミニアルバム「四季、式として」を出した翌年、シングル「スーサイド」を出した直後くらいにベースタケダさんが確か失踪だったかな?そのあとサポートしていた井地良太さんが正式加入して、2019年8月にオイケリョウタさんが脱退したのち、ギターでサポートしてた松本翔さんが正式加入してようやく現メンバーに落ち着いた感じです。

ーありがとうございます。翔さんは私mooleeも前に加入していたOutside dandyの頃からの知り合いで、人柄からしても熱量が高いロックな方という印象です。

僕実は88年代生まれで、同い年なんですよ。32歳の年代ですね。実際にイベントにも呼んでいて思うこととしては、みんな面白いお兄さんって感じです。気さくな方々なんですけど、ライブや音楽の話になるとストイックさが際立つんですよ。

ー確かにあれだけストイックに自分たちの音楽について追求しているからこそ、メンバーが変わったとしてもそこまでブレずに進んでるのかなと。印象だったメンバーとのお話はありますか?

真面目なバンドの話は実はしてなくて。企画の前日にがーこさんにおすすめのラーメン屋さんを伝えた、とかはあります(笑)どこかで聞いたことあるような名前にはなるのんですが、二郎系ラーメンの「マキシマム ザ ラーメン 初代 極」をお勧めして実際に行ってました。

曲の魅力は、情緒を感じさせる言葉選びと、がーこさんの心情を強く表すような歌詞

ーhiRokiが思うそれ媚びの代表曲はありますか?

それ媚び自体は全国流通盤の音源を聞いたのが始まりでした。それも好きなのですが、一番印象に残っているのは「スーサイド」という1stシングルの1曲目「軋み」という曲が僕がおすすめする代表曲ですね。

盤自体は廃盤になっていて、現在は配信で聞くことができます。「軋み」はMVになっていないので、配信で聞いてもらえると嬉しいです。

ーそんな曲を作っているそれ媚びに対して、hiRokiさんは姿勢なども好きなんですかね。

はい、ライブが如何にストイックであることが一つ。そしてもう一つが現場主義であること。この2つに尽きますね。

ーもう少し深ぼって、ストイックとはどういうことでしょうか?

感覚的な話になるのですが、ジャーンという最初の1音だけでそれまでの空気が全部変わってしまう、彼らにはそんな力があるんです。対バンライブで彼らをみた時もそれまでの空気が全てどこかにいってしまったりするので、僕は両腕をあげて完全にうわあってテンションが上がってしまいますね!最初見た時は、ああ、これはとんでもないバンドを知ってしまったものだと心底思いました。

ーこの話、めっちゃライブに行きたくなる話ですね。私も1回だけ見たことがあって、彼らの世界観がすごいなという印象です。

そうですよね、自分たちの世界観を確立しているのもあって、それをどうやって30〜40分のライブの中にパッケージングするか。多分すごく考えているバンドだと思うんです。新型コロナウイルスの影響がいろんなところに波及してからさらに実感してて、というのも配信ライブを一切行っていないんです。現場でのライブに重きをおいているというのが一番でかいですね。

主にがーこさんのTwitterで配信だと全てが伝わらないと、相変わらずコロナ禍の状況でもツアーみたいな日程でライブを組んでライブをしている彼らなので、この姿勢はずっとこのまま貫くんだろうなあ、と。

ーそれ媚びと合わせて聞きたいバンドはありますか?

これは結構難しくて、それ媚び周りは皆仲良いんですよ。そうだなあ、大阪のLONE、大阪のジラフポット、今は東京に活動を移したBray meですかね。それと長野のkOTOnohaです。

ーありがとうございます。他にもアートワークをおすすめいただいていたかなと思うのですが、どういうところがおすすめポイントですか?

ボーカルのがーこさんとギターのろくさんがほとんどのデザインをやっていて、毎回モチーフになっているものが違うんですよね。

今回着ている洋服も某バンドのパロディになっていて、「SOREDEMO NAO MIRAI NI COBIRU」になっているんですよね。

ーなるほど!私はhiRokiさんなんで某バンドのTシャツ来ているんだろうと思ってました(笑)

そうなんですよね、それ媚び好きな人はわかると思いますが、8割型の人はわからないと思います(笑)

フライヤーや告知画像も全部自分たちで作っています。

それと、これはまた別で、去年の夏にがーこさんとろくさんと2人でkobitoというファッションブランドを立ち上げてますね。

これはチェックしてもらえると嬉しいですね。

ーkobitoですね。私もチェックしてみます。

それ媚びは人間臭い

ーそれ媚びをまとめると、情緒的な歌詞の中でストイックにライブを大事にしているバンドで、感性を大事にしているバンドですね。

そうですね、そんなところも全部ひっくるめて人間臭いバンドだなと思ってます。

「それでも尚、未来に媚びる」を漢字一文字で表すと「炎」

ーありがとうございます。それでは最後にそれ媚びを漢字一文字で表すとどんなバンドですか?

彼らのモチーフなどからも感じることもあるんですが、「炎」ですかね。

ー「炎」かあ。どんなところから「炎」をイメージされましたか?

最近彼ら自身がバーニングエモーショナルファイヤーロックバンドって言うように炎のようにアツいライブをしたり、かといったら揺めき立つような静かな曲もあったりするので、「炎」にしました。

日本語ロックが好きな人、最近のバンドに激しさが足りないなと思っている人とまだ見ぬものを見てみたい人には是非聴いて欲しいバンド

ーそれ媚びはどんな人に聴いて欲しいですか?

日本語ロックが好きな人、最近のバンドに激しさが足りないなと思っている人とまだ見ぬものを見てみたい人にはおすすめしたいですね。

ー是非是非聴いてみて欲しいですね。

ありがとうございました。

それでも尚、未来に媚びるHP
https://sorekobi.com/

取材協力:hiRoki(KiLLeR TuNe)
https://twitter.com/hiRoki_add9

インタビューワー:moolee(PARA CLASSIC)
https://twitter.com/mooleesan

撮影:spot (SURROUNDTYPE / LIKE MAGIC!)
https://twitter.com/pellucid_night

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