アーティストの良さをそれぞれの角度から語ってもらう企画「某アーティストのマニアに聞きました。」 #ボーマニ。
今回は「a crowd of rebellion」について、愛知・名古屋を中心にDJ活動をしているKJ(斬る'em ALL)さんにお話をお伺いしました。
ーKJさん、こんにちは!よろしくお願いします!
斬る'em ALLという名古屋のイベントに所属しております、KJと申します。斬る'em ALLとしてはデザイナーや運営などなど全般やっております。よろしくお願いいたします!
a crowd of rebellionは音楽やライブ、全部が好き
ー斬る'em ALLではイベントでのブッキング含め多くのバンドと関わってきたと思うのですが、今回a crowd of rebellion(通称: acor)を選んだ理由は何でしょうか?
純粋に好きだからというのが一番の理由ですね。音楽性もそうですし、彼らの音楽やライブを含めた全部の世界観が好きです。
何よりも自分のDJ活動において一番楽曲をかけてるのも、彼らa crowd of rebellionの曲なんですよね。
ーなるほど!!音楽性や世界観についてもう少し詳しく聞かせてください。まず音楽性というとどういうものですかね?
そうですね。
音楽のジャンルとしてはいわゆる激しい曲、もう少し細かく言うとスクリーモとかメタルコアとかベースにした音楽が多いですね。
ーそんなジャンルを作り上げているバンドメンバーも特徴的なんですよね。
はい。ボーカルがまず二人いて。
ハイトーンの小林亮輔というメンバーと、スクリーモの宮田大作。で、楽器隊はギターの丸山漠、そしてドラム近藤岳の4人の構成になっています。ベースの高井佑典は今年2021年の2月に脱退していて、ライブごとにサポートベースを入れて活動中です。
ハイトーン担当の小林さんは、ギターも担当しています。
また、楽曲によっては、スクリーモの宮田さんがアコースティックギターを演奏するものもありますね。
ジャンルはピコリーモ
ーありがとうございます!イメージとしてはFear, and Loathing in Las Vegasとか、ジャンルで言うとハードコアやスクリーモになってくるんですかね。
そうですね、acorは新潟出身のバンドで、初期の段階から自分たちの音楽性をコシヒカリーモと名乗っておりまして。
新潟のコシヒカリとスクリーモやピコリーモを合わせた造語です。自分たちで言ってることもあって、ピコピコした要素もあるので、似たような感じはありますね。
特に音楽の構成も急に転調が入ったり、曲調が変わったり、ブレイクダウンがきたかと思いきや急にピアノの音が流れたり。
ー確かに。曲を聴いてても次に何が展開されるかわからないですよね。スクリーモやピコリーモ系のバンドって多々いるかなと思うんですけど、acorならではの魅力ってなんですか?
ボーカル二人の歌唱力がもの凄い。全体的に楽器隊の演奏力も高いんですけど、最初にボーカル二人がバンっと出てくるので、その印象が強いんじゃないかと思いますね。
ーバンドなどたくさん聴いている人だと歌唱力の良し悪しがある程度わかると思うのですが、あまり楽曲を聴かない人に対しても歌唱力がすごいことを説明する時ってどういう説明をしますか?
僕もそこまで音楽について詳しいわけではないのですが、その人の歌っているだけではない歌の表現がストレートに飛んでくるところを感じれる部分ですね。
ーなるほど。歌唱力の中でも気持ちを如何に曲に載せて届けるというところが長けているんですかね。
特にスクリーモの宮田さんの振り幅がすごくて。シャウトやデスボイスだけでなくて、それ以外にもクリアなパートもあればラップパートもあったりするので、皆さんが思っている以上に幅広い音楽性、ジャンルを取り入れた音楽をされていますね。
ー引き出しが多いんですね!
音楽作るの大好きマンが5人揃っている感じです。
多分、リリースした曲の倍は作ってると思います(笑)
バンド暦後半では闇の部分が見えるような曲も
ーその中でも多種多様なバックグラウンドからきている人たちが多いんですよね。
ですね。
あとは、バンドの世界観がたくさんある中で、ちょっと前に「Black_24:」と「:12_White」というEPが出た時に、ハイトーンボーカルの小林さんをフューチャーした音楽作りになってきました。
そこからはバンド活動をしている中での光の部分、そして闇の部分も見えるようになって。その2つが見え隠れするような歌詞やメロディーがすごく強くなってきましたね。
歌詞の力強さもありますし、メンバーのキャラクター性が見えてくる楽曲も多いですね。
ー転換期のような時期もあったのかなと思うのですが、何かあったのでしょうか?
僕的には4つのシーズンに分かれてますね。
結成からメジャーデビューくらいの間が第1章だとして。
インディーズ時代の楽曲は3〜4枚くらい出ているんですけど、さっき話題に出たFear, and Loathing in Las VegasとかCrossfaithとかのジャンルで、ラウドよりの激しい曲がいっぱいあります。ライブも小箱で人が殴り合いながらワイワイみたいな。
ー確かに、acorが出てきたタイミングって、すごいの出てきたぞ!って話題になっていた覚えもあります。
で、第2章がワーナーミュージック・ジャパンからデビューしてから「Black_24:」と「:12_White」が出るまでの間ですね。
インディーズ時代のライブ性の高い音楽に加えて祭りっぽい曲とかインド風の曲とか。
ーインド風の曲なんてあるんですか?
イントロが結構インド調で入るんですよ。Devil Scarsって曲で。
あとは特にライブキッズの中で一気に広まった曲に「M1917」って曲があります。このMVが出た時にバンドとして一段上がったイメージが僕的にはありますね。
タイトル通りトリガー引いた感じの楽曲ですね。
ーそれも是非聴いていただきたいですね。
そうですね。今でもライブのアンセムの一つです。
ーそれが今第2章ですかね?
ですね。
で、第3章が前半で紹介した「Black_24:」と「:12_White」が出たタイミングで小林さんをフューチャーしたもの。
第4章が昨年2020年にリリースされた「Zealot City」っていうアルバムになりますね。そこからが最新の章です。
ー最新の章はどういう特徴があるんですか?
そうですね。今までのacorの曲調に加えてサビが結構キャッチーになったんですよね。耳に残って口ずさんじゃうような曲。
これはインタビューで本人達が言っていたんですけど、今までの曲作りよりさらにメンバー同士が遠慮なしにぶつかりあって作り出したと言っていて。直接やりとりする以上に、オンライン上でのやりとりが多くなったのかな?そういうところでまた違う音楽作りの仕方に挑戦できたのかなと個人的には思っております。
ーなるほど。オンラインでもメンバー間でコミュニケーションを取ることが多くなって仲が深くなった感じですかね?
そうですね。以前よりメンバー同士はとても仲良くて。
仲の良さはYouTubeに上がっている昔の動画を観てもらえるといいかなと思います。
ファンは必見の動画ですね。
ーしょうもないのにずっと観てしまうやつ(笑)
そうですね(笑)
最新アルバムではacor的にはすごい革命があって、タイアップがあるんです。
「°OD。」って曲がテレビ朝日系"ワールドプロレスリング"8・9月ファイティング・ミュージックに決定しまして。
是非プロレス好きな人はプロレスにフューチャーした曲ではないんですけど、聴いてもらえると。
ー力がみなぎってきますね。
そうですね。サビもキャッチーなので、いろんな人が好きになってくれる曲かなと思います。
ーありがとうございます!
後半に続く
a crowd of rebellion HP
https://www.acrowdofrebellion.com/
取材協力:KJ(斬る'em ALL)
https://twitter.com/moja_kdm
インタビューワー:moolee(PARA CLASSIC)
https://twitter.com/mooleesan
撮影:spot (SURROUNDTYPE / LIKE MAGIC!)
https://twitter.com/pellucid_night